秋冬になると雑誌や店頭で見かける「リバーコート」
名称自体にピンとこない方もいらっしゃると思います。
気になっている、持っていないけど実際どうなの?という方も。
この記事では「大人カジュアルファッション」の視点からリバーコートについてご紹介します。 ご参考になれば嬉しいです。
そもそもリバーコートって?
リバーコートとは、「リバー仕立て」をしている「コート」の事を指します。
「リバー仕立て」とは、2枚の布を1枚として縫いたてることを指します。
この処理によって裏地(キュプラやポリエステル生地など)が必要なくなります。
裏地がない分、着心地が柔らかいのが特徴です。
ちなみにダブルフェイスコートもよく耳にしますね。 どう違うのでしょうか?
ダブルフェイスとは、2枚の生地を重ねて使うという意味です。
その際に生地の裏と裏を貼り合わせるため、1枚の生地になった時に外側は両面とも表地になります。
そのため肌に触れる部分も触り心地がよいのが特徴的です。
リバーシブルで着用できるデザインもありますね。
リバーコートはウールなどの1枚の生地で作られているもの、 ダブルフェイスコートはウールなどの生地を2枚重ねて作られているということになります。
どちらも共通しているのは裏地(キュプラやポリエステルなど)がない軽めのコートです。
コートと言えば裏地(キュプラやポリエステル)が付いているものが多かったと思いますがこのように最近は裏地なしが増えています。
リバーコートのメリット
では実際にリバーコートのどんな点がメリットなのかをお伝えします。 40代の大人カジュアル専門スタイリストでもあり、母でもある私のライフスタイルの中で感じているリアルな視点になります。
・軽い
・気軽に羽織れる
・車移動が多い時に便利
・秋の肌寒いなと感じた時から着用可
・春先もいける
・カジュアル感がある
・抜け感がある
・持ち運びも楽
・ローゲージの厚手のニットにも羽織れる
・ジャケットやブルゾンの上から着やすい
・ドルマンスリーブや袖にボリュームのあるトップスの上から着やすい
実用性がとても高いと感じていて普段使いしやすい点も大人カジュアル世代には嬉しいポイントです。
近年ではオーバーサイズのゆったりしたシルエットが多いのでトレンドとしても取り入れやすいアイテムだと思います。
リバーコートのデメリット
反対にデメリットはあるのでしょうか? こちらもリアルな視点からお伝えします。
・裏地ありに比べると風邪を通す
・カジュアル感があるためビジネスファッションにはラフ過ぎる
・裏地がないため中の衣類に毛がつきやすい
・裏地がないためジャストサイズのデザインだと摩擦が起こり多少着にくさが生じる
大人カジュアルの視点からは「寒さ」という点だと思います。
その他はビジネスファッションに関わることですがお仕事ではビジネススタイルの方も多いと思うので触れておきました。 ゆるっとオーバーサイズのデザインが多く見られますが、スマートなラインのシルエットもあるのでご参考までに。
デメリットに対する私の対処法は
✔︎気温や天候に合わせて使う ✔︎インナーダウンを仕込む ✔︎TPOに合わせて裏地ありコートと使い分ける
インナーダウンの価格も様々あり気軽に手に入れることができるので活用するのもオススメです。 コンパクトに収納もできるタイプもあり気軽に温度調節ができる点も実用的です。
大人カジュアル的結論
・春秋の季節の変わり目に重宝する ・大人カジュアル仕様に適している ・ゆるっとしたファッションスタイルにもピッタリ ・ローゲージ(厚みのあるニット)の上からも羽織れる ・インナーダウンとの併用なら冬も乗り切れる
自分のライフスタイルに合わせてコート選びをすることはやっぱり大切です。
大人カジュアルが多い方には裏地ありのコートに加えて裏地なしのリバーコートを一枚持っていると重宝すると思いますよ。
ご参考にしていただき、素敵なファッションライフを送れますように。
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