無地、ベーシックカラー、シンプルデザイン、襟の詰まったネック。
これらのトップスを着た時に、「物足りない」「さみしい」「無難」「圧迫感」を感じることはないでしょうか。
特に襟が詰まったデザイン(クルーネック、タートルネックやハイネック)などを着た時には、顔が強調されたり圧迫感を感じたりすることもありますよね。
これらは大人のファッションの悩みに多いテーマのひとつです。
そんな時にこそ、ネックレスの力を借りてみましょう。
小物はスタイルに個性を添えるとともに、ネックレスをプラスすることで上半身に「リズム感」「奥行き」をもたらしてくれます。
物足りなさをカバーしつつ、スタイルに味わい深さや優美を加えてみるのはいかがでしょう。
簡単に取り入れやすいネックレスの取り入れ方とその効果をお伝えしてみようと思います。
参考にしていただけたら幸いです。
長短の重ね付けでリズム感を
たとえば、このように3本のチェーンネックレスを短・中・長と長さを変えてつけます。
長短のリズムから躍動感も生まれます。
クルーネックの襟元からリズムよく連なって、下へ下へと流れていくイメージです。
無地で襟が詰まったデザインは、静的で保守的だったり硬さも感じます。
そこへ、リズムや躍動感のような動きを加えて、にぎやかな空間へ楽しく変えていくのもいいものです。
それによって、軽快さと上半身のカバーにもつながっていきます。
まずはシンプルなチェーンタイプがチャレンジしやすいですが、こだわり過ぎずにお手持ちのものから組み合わせてみてください。
無地で平面的なトップスに、ドレッシーな華やかさが生まれます。
中心に直線を加え、立体感とシャープさを
襟が詰まったクルーネックや、ハイネック・タートルネックを着た時に、上半身の幅が広く大きく映ってしまったり、不本意に胸が強調されてしまったり、反対に顔が大きく前面に出て見えたり。そんな経験があると思います。
「Vネック効果」という言葉をよく耳にすると思いますが、実際に効果的なテクニックです。
Vネックのトップスを着たり、シャツのボタンを開けてVネックラインをつくったりすることは、上半身の軽さ、首を長く見せたりフェイスラインをシャープに見せてくれる効果があります。
その一方で、今回使用した襟が詰まったネックラインのトップスを着た時には、ネックレスを取り入れてみてください。
上記の効果にさらに、ジュエリーの存在感や華やかさも加わり、品と奥行きも感じられます。
こちらではY字ネックレスをつけていますが、トップのついたV字ネックレスでも同様です。
襟が詰まったトップスもネックレスのYまたはVのラインが強調されて「Vネックライン」が生まれます。
さらに、ネックレスが手前にトップスが背景にと相対的に見えることで、中心(ネックレス部分)を手前にした立体感が生まれます。
幅広く広がって見えていた上半身ですが、内側に視線が集まることで平面的な広さが軽減され、シャープさを増します。
立体感と奥行き
また、ボリュームがあったり色がはっきりするネックレスを付けると、当然ネックレスの存在感が浮き出て、自然と上半身のさみしさや無難さは軽減されますよね。
ネックレスのデザインのお陰もあるのですが、上記2つの説明と同様に、相対的にネックレスが前に感じられ、トップス(上半身)が一歩後ろに下がっているように見えることもひとつの理由だと思います。
遠近感が生まれることで、奥行きも感じられます。
大雑把ですが例えると、画用紙に絵の具で絵を描いた感じでしょうか。
「まっさらな1枚の画用紙」から、絵の具で描かれた「すてきな絵」になるように。
「主」が変わり、立体感も感じられますよね。
また、ボリュームネックレスの存在感で、お顔・ネックレス・上半身のバランスに奥行きが出てきます。
お顔の大きさを抑えたい時には、ヘアスタイルをコンパクトにすっきりまとめたり、メイクを控えたり、耳飾りを引き算したりしてみると、ネックレスの存在感が優位になるのでおすすめです。
洋服やネックレスを単品で捉えすぎず、重なり合うことで生まれる変化や効果にも視点を向けてみることで、もっとアイテムが輝きます。
シンプルコーデも、ほんの少しのアレンジやテクニックを知ると、少ない洋服でも変化を楽しんだり、毎朝のコーディネートが時短になってゆっくりコーヒーを飲む時間が増えたりします。
日常のライフスタイルのヒントにしていただけたら嬉しいです。
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