私は植物が好きだから、よく土や花に例えて考えたりする。
―自分らしいファッションを自由に楽しむためには、土をふかふかな状態にすることが大切なんじゃないか。

私たちは様々な環境や溢れる情報の中で、「こうじゃなきゃいけない」「自分なんて」「きっと無理に決まってる」そんなふうに思い込んだりしていることがきっといっぱいあると思うんです。
その思い込みや思考のクセがいつの間にか積もっては固まり、ゴロゴロ石が混ざり合ってはまた固まり、まるでコンクリートのように頑丈になっている。
そんな土を耕しゴロゴロ石を取り除きふかふかな状態にすることが、笑顔や幸せへの一番の近道なんじゃないかと思うのです。
花が咲くように笑顔が咲くイメージ。
種を撒いたり苗を植えたりする時には、硬くて粘土質でゴロゴロ石がある土を耕しますよね。
スコップでせっせと堀りほぐしながらゴロゴロ石や不要なモノを取り除いて。 そのふかふかの土なら、お水をいっぱい吸収するし輝く光もぐんぐん土中に入っていきそう。
栄養だってバンバン取り込んでいくはず。
そして、根は自由にぐんぐん広がっていき芽は上へ上へと伸びていき太陽に向かって思い切り笑う。

私たちも積もって固まったクセや思い込みをほぐして不要なモノは手放し、空気を含んだふかふかな土と同じようにやわらかく軽く、そしてゆとりをもった思考やこころを手に入れていった方が良さそうだ。
自分や誰かや何かを責めるんじゃなく、自分の土壌をふかふかにする作業を優先したい。
そんな私も様々な環境や経験から、当時の土はスコップが折れるんじゃないかと思うほど硬くてゴロゴロ石がたくさん埋まっていた。
20年以上かけて掘りほぐし続けひとつずつゴロゴロ石を取り除いていった。
それでもゴロゴロ石はしぶとく次から次へと出てくるから驚いてしまったけれど。
だからこそ続けた。
もう!いつまで?と思う反面、こうなったら続けるしかないと、まるでど根性ガエルのように周りの人を頼りながら。
私の土壌は深かったもんだからとても時間がかかったし、生きてる間に全てを取り除けないかもしれないけれど、確実にひとつひとつ取り除くことはできるんだって経験と確認はできてる。
ゴロゴロ石が取り除かれて土がふかふかになると、制限なく自由に希望を抱きそこに向かえる、なりたい姿をイメージしやすくなる、こころのままに自然に取捨選択ができる。
すると、情報に左右されるのではなく上手に取り入れることができる。
人は人、自分は自分と認めて境界線が引けるようになり、人も自分も評価したり責めなくなる。
これが好き、こうなりたいと素直に自分の気持ちを表現できるようになる。
シンプルにもっと楽しみたい、もっとこころ豊かな生き方をしたいと希望が溢れるようになる。
今私たちに必要なことは、視点を自分の中に向けこころの声を感じ自己を理解し、見たくなくてもあきらめず見続ける。
そうやって自分自身をほぐし続け、ふかふかな状態に戻してあげることなのかもしれない。
そんなふうに思うのです。

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